中島啓太、笹生優花、馬場咲希……男子・女子を問わず、今後のゴルフ界を背負って立つ選手を続々輩出している高校がある。それが私立代々木高等学校(以下、代々木高校)だ。2010年にアスリートゴルフコースを設置。以来、ゴルフ部は全国高校ゴルフ選手権をはじめとした各大会で優れた成績を収めている。
TFW49は2022年春より、この代々木高校へのサポートを行っている。在籍する部員たちにシーズンごとのウェアと、キャディバッグの提供を開始したのだ。これまでTFW49は、片岡尚之ら若手プロゴルファーへのサポートに積極的に取り組んできた。ではなぜ今、アマチュアの、それもさらに若い高校生をサポートすることになったのだろうか。
そのきっかけは2つ。ひとつは日本ゴルフ協会が定める「アマチュア資格規則」の改訂である。旧規則では、アマチュアはあらゆるスポンサー契約、宣伝契約、広告契約が禁止されていた。ところが2022年1月1日より一転、いっさいの制限が撤廃されたのである。
そしてもうひとつは、TFW49の契約プロである角海利選手の母校が、代々木高校であったことだ。
「ちょうど僕が、代々木高校ゴルフ部のヘッドコーチに就任したタイミングでもありました。“これからを担う若い人たちをサポートしたい”という、TFW49のみなさんのご厚意がありがたかったですね」(角海利選手。以下同じ)
部員たちは以前から角選手の着るTFW49に興味津々だったようで、サポートの開始を知ると「それはもう純粋に」喜びをあらわにした。また試合や大会でTFW49のウェアを着ていると、周囲から大いに注目を浴びるのだという。
「いろいろな意見がありますが、見た目の格好よさはとても大事だと思っていて。ウェアはもちろん、クラブも、グローブも、ボールもそう。もっと言えば、プレーするときのしぐさや振る舞いひとつひとつまでスマートであってほしい。いい意味で、ゴルフに対するナルシシズムを持ってほしいんです」
スポーツ、ことプロスポーツにおけるメジャー化の成否の鍵は、極論すれば憧れの的になるか否かだ。競技人口が増え、レベルが上がり、メディアが露出し、ヒーローが生まれる。単純だがこの構造の強度は高い。まずは若い世代に目を向けてもらわなければ。きっかけはなんでもいい。つまり代々木高校に対するTFW49のサポートは、いわばゴルフの未来への播種なのである。
「2020年、僕自身が初めてTFW49を着たときも、純粋にその格好よさに惹かれました。今の代々木高校の部員と同じです。でもTFW49のみなさんと接していくうちに、その印象が少しずつ変化していきました。このブランドはただ格好いいだけじゃなくて、ゴルフの未来をより良いものにしたいという真摯なビジョンを持っていると。そしてそういうビジョンを持つ素敵な大人たちが確かに存在することを、今の高校生たちにも知ってほしかった。それが、サポートをお願いしたいちばんの理由なんです」
冒頭の動画は昨年11月、宮崎レイクサイドゴルフクラブで行われた代々木高校ゴルフ部の合宿を撮影したもの。TFW49のウェアを身に纏い、真剣に、ときに楽しく練習に励む部員たちを捉えている。
確かにTFW49は、代々木高校をサポートする側に立つ。しかしながら、若きゴルファーたちの姿に刺激され、いち企業としてのもの作りや運営面で大きな刺激を受けてることもまた事実。つまりサポートする側もされる側も、お互いに進化するのだ。ゴルフの未来という、共通のビジョンに向かって。
【プロフィール】
代々木高等学校・アスリートゴルフコース
三重県志摩市に本校を持つ学校法人代々木学園。その東京校に、2010年に設置されたのがアスリートゴルフコースだ。コースに在籍する生徒は基本的にゴルフ部に所属。通信教育の特性を活かし、練習や大会出場スケジュールのフレキシブルな調整を可能にしている。
https://yoyogi.net/tsushin/golf/
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